交通事故にあった場合、なぜ整骨院に通うのが良いのか?理由を解説

交通事故に遭った場合、まずは整骨院や接骨院ではなく、病院で医師の診断と治療を受けましょう。 ただ、病院での治療が上手くいかないなどの理由があった場合は、整骨院や接骨院を利用します。 正しい手順を守れば、整骨院や接骨院での治療でも治療費や慰謝料が支払われます。 では、その正しい治療の流れや手順とはどのようなものでしょうか。 また、交通事故によるむちうちなどの症状に対して、一般的な治療期間はどの程度なのでしょうか。 このページでは、交通事故後の治療の流れや治療期間について詳しく解説します。ぜひ最後までご覧いただき、適切な治療と妥当な補償を受けるための知識を身につけてください。

コレがわかる!

交通事故にあった!そんな時はまずは病院へ

事故直後に負傷している場合は、まず整形外科などの病院に通院してください。
これは、負傷部位について医師に正確な診断名をつけてもらう必要があるためです。
また、骨折や脱臼がある場合、柔道整復師は施術してはいけないと定められているため(柔道整復師法第17条)、やはり最初に医師の診断を受けることが重要です。

柔道整復師法17条
柔道整復師は、医師の同意を得た場合のほか、脱臼きゆう又は骨折の患部に施術をしてはならない。
ただし、応急手当をする場合は、この限りでない。

 

まずは近くの整形外科クリニックや総合病院を探しましょう

交通事故に遭った直後は、まず整形外科のある病院を受診しましょう。
整骨院では診断書を発行できないため、警察への人身事故の届出ができません。
また、整骨院ではCTやMRIといった精密検査が受けられず、重大なケガを見逃す可能性があります。

整形外科を受診するのは、事故直後から遅くとも2、3日以内に行うようにしましょう。すぐに受診しないと、ケガが交通事故によるものであるか証明が難しくなり、治療費や慰謝料の支払いを受けられない可能性があります。

事故直後に痛みを感じなくても、念のため整形外科を受診してください。交通事故の直後はアドレナリンの過剰分泌により、痛みに気づきにくいことが多いためです。

初診で診てもらった病院に通い続けるのは難しい

交通事故で負ったケガがある程度回復すると、病院から退院を促されることがあります。
特に救急搬送された場合、命の危険を脱した時点で退院を促され、その後も同じ病院に通い続けることが難しい場合が多いです。

ただ、退院後も自分の判断で治療を中断することは避け、新たな通院先を探し、治療を継続しましょう。

特に、入院が必要なほどの重傷を負った場合は後遺症が残ることも少なくありませんので、後遺症が残る可能性に備え、後遺障害認定に協力的な病院を選ぶことも重要です。

また、治療期間が空いてしまうと、保険会社から治療再開後の治療費や慰謝料の支払いを受けられない可能性があります。
遅くとも30日以内に転院先を決めて治療を再開するようにしましょう。

交通事故の治療をしてくれる整骨院とは?

退院後の通院は、病院ではなくて整骨院でも問題はありません。ただ、少し注意点もありますのでご紹介します。
交通事故治療に実績のある整骨院を選びましょう。

通っていた病院の医師に相談

整骨院に通院する際、最も望ましいのは医師から整骨院での施術を受けるよう指示を受けることです。
しかし、多くの医師は整骨院での施術を指示することに消極的です。
医師としては、自分の監視外でどのような施術が行われるのか不明な状況で「指示」するのは難しいのです。

それでも、「指示」が難しくても「許可」を出してくれる場合があります。
医師から許可を得られた場合は、可能であればカルテなどに許可された旨を記載してもらうと良いでしょう。

一部の医師は整骨院への通院を明示的に認めないこともあります。
このような場合、整骨院での施術費用が認められにくくなります。

さらに、医師に秘密にして整骨院に通院していると、発覚したときに信頼関係が壊れ、後遺障害診断書を作成してもらえなくなる可能性があります。

したがって、医師が整骨院での施術を明示的に認めない場合で、どうしても整骨院に通院したい場合には、転院を検討する必要があるでしょう。

転院がすぐに難しい場合は並行もあり

整骨院を中心に通院する場合でも、病院にも並行して通院することができます。
病院で定期的に診察を受けることで、医師に身体の状態をしっかりと診てもらい、治療の方向性を示してもらえるメリットがあります。
また、保険会社によっては、整骨院を利用するにあたり病院と並行して通院していない場合、一括対応を打ち切るといった運用をしていることがあります。

病院と整骨院を並行して通院する場合の目安として、病院には最低でも月1〜2回通院することが推奨されます。定期的に病院に通院を継続しないと、後遺障害診断書を作成してもらえない可能性があるため、注意が必要です。
さらに、整形外科への通院頻度が少ない場合、自賠責保険で後遺障害が認定されないリスクもあります。

保険会社に整骨院へ通うことを報告

保険会社が整骨院での通院を認めている場合は、特に問題なく整骨院に通うことができます。
したがって、整骨院での施術を希望する場合は、事故直後からその旨を保険会社に伝えることが重要です。
時間が経過してから通院を希望すると、保険会社が認めてくれない可能性があるため、できる限り早く整骨院での通院希望を伝え、その後すぐに通院を開始しましょう。

問題は、保険会社が整骨院での通院を認めない場合や、裁判になった場合です。
保険会社が整骨院での通院を認めない場合は、認めてもらえるように交渉する必要があります。
また、裁判になった場合には、治療中に認められていたはずの施術費用が争われる可能性があります。裁判になれば、保険会社も弁護士を雇い、全面的に争ってくることが一般的です。
一度認められた整骨院の費用が再び争われることは理不尽に感じられるかもしれませんが、裁判実務ではこのような争いが認められています。

交通事故治療ができるおすすめの整骨院の選び方!

それでは、数多くある整骨院の中でどのような整骨院を選べば良いかをご紹介していきます。

ホームページで確認!交通事故治療実績が豊富にあるか

まず、交通事故の取り扱い実績が十分にある整形外科や整骨院かどうかを確認しましょう。
たとえば、交通事故でよく見られるむちうちは、痛みやしびれといった自覚症状のみが現れることが多く、客観的には症状がわかりにくいことがあります。このような場合、医師や施術者が交通事故に詳しくないと、適切な治療や施術を受けられない可能性があります。

また、交通事故では健康保険ではなく、事故相手の保険や自分の保険で治療費を支払うことが一般的です。交通事故の手続きに慣れていない病院や整骨院では、保険の取り扱いに不慣れで手続きに手間取ることがあります。

交通事故の治療実績が豊富かどうかは、各通院先のホームページを見て確認するとよいでしょう。

通院ストレスをなくすため、家から近いところを選ぶ!

交通事故で負ったケガの治療や施術を受ける際は、何度も通院することが多いため、家や職場の近くで通いやすい整形外科や整骨院を選ぶことが非常に重要です。
通いにくい通院先を選ぶと、通院が面倒になり、途中でやめてしまうことが考えられます。通院を途中でやめると、ケガが治らないだけでなく、交通事故の慰謝料が減ってしまう可能性もあります。
また、「交通事故のケガで通院するなら、家から多少遠くても大病院を選んだ方がよいのでは?」と思われる方もいるでしょう。しかし、大病院は緊急性の高い患者が優先されたり、患者数が多いため診察時間が短くなったりすることがあり、一長一短といえます。
したがって、通いやすさと治療の質を両立させるためにも、自宅や職場の近くで交通事故治療に実績のある医療機関を選ぶことが望ましいです。

後遺症の対応をしてくれるかが重要

交通事故で後遺症が残った場合、「後遺障害認定」の審査を受ける必要があります。

後遺障害認定とは、後遺症が一定の等級に認定される手続きのことです。後遺障害に認定されれば、慰謝料などを追加で請求できるようになります。

後遺障害認定の手続きを行う際、医師に作成してもらう書類が非常に重要です。しかし、医師の中には「後遺症が残ったことを認めたくない」「交通事故の賠償問題に巻き込まれたくない」といった理由で、後遺障害認定に非協力的な場合があります。このような医師では、適切な後遺障害認定を受けられない可能性があります。

後遺障害認定に協力的かどうかは、治療開始時に医師に確認したり、医療機関のホームページで交通事故治療に力を入れているかを調べたりすると良いでしょう。
参考:堺市で交通事故治療が得意な整体・整骨院「ふじた整骨院」

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