コンテンツ東京2016

2016年6月29日(水)から7月1日(金)まで東京ビックサイトで開催された”コンテンツ東京2016″の第2回コンテンツマーケティングEXPO、第4回制作・配信ソリューション展会場よりブース紹介。

特集

会場全体図1

2016年6月29日(水)から7月1日(金)まで東京ビックサイトで開催された”コンテンツ東京2016″の第2回コンテンツマーケティングEXPO、第4回制作・配信ソリューション展会場よりいくつかのブースを紹介したい。

1.現場担当者は何ができるか、何をするか

企業の現場ではすぐにコンテンツを作りたい、変えたい、限られた対象にだけ送りたいなど現場担当者からの要望も少なくない。

ベーシック

「世界一Webマーケティングを簡単に。」と自社のコンテンツマーケティングサービスを紹介していたのが株式会社ベーシック。コンテンツマーケティングの環境をマーケティング知識、WEB構築やデータ管理の知識、データ連携や集計などの作業、現在の実績や目標の確認という要素に分け、現場がすべきことは何よりも発信であると位置づける。担当者が常に発信に集中できる環境とサービスを同社は提供する。WEBマーケティングの知識がなくても、商品を一番よく知っている担当者がブログで何を発信するか考えれば問い合わせが上がるという。HTMLは知らなくてもコンテンツの更新作業に支障がなければ、常に新しい情報を提供し続けることができる。

株式会社ベーシック:Webマーケティング事業において、マーケティングポータルサイトferretとWEBマーケティングを担当者にとって簡単かつ効果的に運用するためのトータルソリューションサービスHomeup!を紹介。
【企業サイト】株式会社ベーシック

スマタブ2

自社の工場見学や施設案内、イベント会場案内、動画配信とアンケート集計・分析などを手軽にスマホやタブレットで制作、配信できる動画アプリ“スマタブガイド”は株式会社ファンプラスの商品。低コストでタイムリーな動画の差し替えが簡単にできるため、企業やその部門によって色々な使い方が考えられる。現場工事や保守作業での双方向コミュニケーション、技能・技術伝承、リハビリ経過フォロー支援サービス、写真投稿キャンペーンなども紹介している。手軽なアプリでありながら双方向にコミュニケーションをとる、情報を共有することも可能であり、現場で「こんなことやってみたい」と考えやすい機能を持っている。

株式会社ファンプラス:「必要な時に、必要な分だけ」手軽に利用可能なクラウドサービスのコネクションプラス シリーズより商品動画アプリ“スマタブガイド”を紹介。
【企業サイト】株式会社ファンプラス

2.多言語に対応する

日本語を英語に直訳してもこちらの意図が伝わらないことも多い。社内での多言語化に限界もある。このような状況に対して、企業のグローバルWEB展開を支援する株式会社インフォキュービック・ジャパンは、海外向けコンテンツ提供サービスについてパンフレットで説明している。ネイティブ視点と分かりやすさを軸に、市場調査の裏付けに基いて海外ユーザーが求めるコンテンツを制作する。相談から始まり調査や立案、プロット版作成など10段階のプロセスからなり、海外向けコンテンツにおいて問題となる翻訳やネイティブチェックも担当する。さらに納品後もリリース1か月ごとに効果検証のレポートが行われる。

インフォキュービック

株式会社インフォキュービック・ジャパン:多言語ウェブ制作、海外ウェブマーケティング支援に実績を持ち、Global Contents Planとして海外向けコンテンツ提供サービスを紹介。
【企業サイト】株式会社インフォキュービック・ジャパン

また、海外からの旅行者が増加する近年、国内でも多言語対応が必要である。上記の株式会社ファンプラスの動画アプリ“スマタブガイド”はインバウンド対応も考えている。スマホやタブレットなど端末の言語設定に応じて、10ヶ国語でメニューを表示する。テロップのみ外国語表示にして動画の補足説明をすることも可能だ。たとえば自社見学コースに外国人観光客を案内するときに、英語、中国語(簡体・繁体)、韓国語、タイ語、マレー語、フランス語、ドイツ語、ベトナム語が使える。2015年の訪日外国人旅行者数上位にくる国の言語である。

3.ニーズをとらえる新しさ

WEBを作る・使う企業、それを見る企業や消費者からの視点で、新しい何かを開発したり付加したり一部に特化したりすることで、使いやすさや便利さにつながっていく例もいくつかのブースで見られた。株式会社ねこじゃらしの、映像制作業界、放送業界を対象とする映像コンテンツ管理サービスJector(ジェクター)は、テキスト、静止画、動画、音声などクラウド上の拡張子が異なるファイルを、モバイル環境からもプレビュー・ストリーミング再生できる機能を持つ。また、Yellowfin Japan株式会社のBIプラットフォームには“ストリートボード”というプレゼンテーション機能があり、プラットフォームに接続されたデータにより内容がリアルタイムに更新される。

【企業サイト】株式会社ねこじゃらし
【企業サイト】Yellowfin Japan株式会社

トビー

トビー・テクノロジー株式会社のブースはアイトラッキング(視線計測)ツールであるウェアラブルグラス型の“Tobiグラス2”、据え置き型の“Tobi Pro X3-120アイトラッカー”展示・実演を行っていた。
実際に”Tobiグラス2”を装着してみると眼鏡とあまり変わらず違和感も少ない。目の前のPC画面に表示されるWEBページを見ると、自分の視線の動きに連動して画面上にその軌跡が表示される。どのような順番で何を見ているかが観察できる。“Tobi Pro X3-120アイトラッカー”は同じ部分を見ている長さを緑・黄・赤の三色で段階的に示すこともできる。WEB制作段階でモニター調査として使用すれば、何をどのようにどのぐらい見ているかを計測・分析することで、ユーザビリティ向上やコンバーション率アップに役立てられるという。

トビー・テクノロジー株式会社:アイトラッキング・ソリューションズを提供。ワイヤレスライブビュー機能付ウェアラブル及び視線キャプチャリングが可能なスクリーンベースのアイトラッカーを紹介。
【企業サイト】トビー・テクノロジー株式会社

白やぎ

テーマを決めてインターネットで検索して資料を集めようとすると、そのテーマに関連の高いものだけではなくほとんど関係のないようなデータまで大量に出てくる。株式会社白ヤギコーポレーションのカメリオAPIは、そのようなときテーマに関連度の高いデータを抽出して収集してくれるシステムだ。精度の高いニュースキュレーション、ユーザーそれぞれのテーマや関心にあう記事や関連記事の表示、営業支援システムとして取引先の最新情報を取得するなどに使用できる。人工知能が自動的に記事を取捨選択し、タグを抽出する。社内でも顧客に対してでも必要なデータを提供することができる。また個人向けには「あなたの欲しい情報だけ集めるキュレーションアプリ」カメリオがある。
同社は少人数制でデータサイエンスセミナーシリーズを展開。収集したデータをどのように処理するか、何が読めるかなど「手を動かせる」講座を行っている。

株式会社白ヤギコーポレーション:ビッグデータ解析、自然言語処理、機械学習を軸としたサービスの作成・運用を事業内容とし、法人向けコンテンツキュレーションステムカメリオAPIを紹介。
【企業サイト】株式会社白ヤギコーポレーション

4.見やすさ分かりやすさを考える

BPS

日本語はひらがな、カタカナ、漢字、アルファベットと4種類の文字を使って表記される。フォント(書体)が異なると文章を読む速度が変わることもある。ゴシック体よりもはね・とめ・はらいがはっきりしている明朝体や教科書体を読みやすいと感じる人も多い。
日本語を学ぶ留学生はフォントによってはカタカナの理解力が落ちてしまう。さらに日本語の文字は横書きにした場合、字間・行間が考えられていないと非常に読みにくくなる。
通勤や通学の合間に電子書籍をモバイル機器で読むことも一般的になった今、PCやモバイル機器のディスプレイ画面に表示される文字をテーマとするブースもあった。

ビヨンド・パースペクティブ・ソリューションズ株式会社は「EPUB(イーパブ)」フォーマットの電子書籍用「マンガ・雑誌の読書体験を最大限考慮した、軽量高速ビューア」を出展している。近寄って見ると、“超縦書”ではディスプレイ上に示される縦書き組版の文字は美しく分かりやすく読みやすい。ルビや圏点、傍線などの表示も自然で見やすい。

ビヨンド・パースペクティブ・ソリューションズ株式会社:電子書籍事業ではマンガ投稿サイト、マンガに特化した電子書籍ソリューションを提供。「超」EPUBビューアシリーズを紹介。
【企業サイト】ビヨンド・パースペクティブ・ソリューションズ株式会社

モリサワ

株式会社モリサワのブースは、遠くから見てもパネルの文字の読みやすさに引きつけられ、思わず立ち寄った。フォントの種類、字の大きさ、字間、行間いずれをとっても読みやすく、単語が意味のまとまりとしてぱっと目に入ってくる。カタカナの「ン」と「ソ」は読み慣れていない単語では間違いやすい。しかし、このブースの展示文字はすぐに違いが感じられる。濁点、半濁点もつぶれずはっきり見える。同社のユニバーサルデザイン書体(UD書体)可読性や可視性について比較研究を行った結果、縦組・横組どちらでも文字の判別しやすさが検証されている。年齢を問わずディスプレイの文字を読むことに問題を感じる人も少なくはない。このようなUD書体はWEBにおいても必要性が高くなっていくであろう。

株式会社モリサワ:フォント製品のユニバーサルデザイン書体を紹介。「UDデジタル教科書体」を6月20日より販売。
【企業サイト】株式会社モリサワ

アドバンスト

音声認識支援システム“Amivoice”と編集ソフト“AmiVoice Rewriter”のデモを行っていたのが株式会社アドバンスト・メディア。私の質問に対してマイクを通して説明するスタッフの音声は、リアルタイムでPC画面上にひらがな・漢字・カタカナを使ってほぼ正確に文字表示されていく。録音状態が悪いと誤変換も起こるが、その修正もその場で簡単にできる。雑音がなくマイクがクリアーな音声をしっかりとらえられる状況での使用が望ましい。また業界や利用シーンに適した言語モデルも所有し、さらに編集ソフトの辞書を育てることで専門用語にも対応していくことができる。
PCだけではなく携帯電話やスマートフォン、タブレットなど多くのプラットホームに対応可能であり、医療ドキュメント作成、コールセンターの通話記録、記者会見やインタビューなどの録音テキストおこしなど、様々な用途が予想されている。リアルタイムでテキスト化できる、字幕が作成できる同システム・ソフトも、見やすさ・分かりやすさにつながるユニバーサルデザインの一つと考えられるのではないか。

株式会社アドバンスト・メディア:世界トップレベルの音声認識支援システム”Amivoice”、誤認識部分の修正・編集は、編集ソフト”AmiVoice Rewriter”を開発した企業。
【企業サイト】株式会社アドバンスト・メディア

 
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