【連載特集 ニュースから選ぶトピック】No.4 マーケティング用語を調べる

記事ライター、編集担当者で検討することが多い、マーケティング用語の表記。たとえば、マーケティングオートメーションとするか自動化を使うか、MAにするか、記事内容や全体の文字数を考えながら選択している。同じ用語でも、業界によっては、少し意味づけが異なっていることもあり、意味の確認も必要だ。そうしたマーケティング用語を調べるサイトを紹介する。

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IT関係はもちろんだが、マーケティング関係でもカタカナで表記される外来語の使用率は高い。日本の各企業プレスリリースでも、カタカナ表記のマーケティング用語は多い。また、企業によっての違いもあるが、一つの企業でも、オートメーション、自動化を両方使いながらの説明もあり、どちらかに絞る・統一するというよりも、共存が当然のようだ。

英語のプレスリリースを翻訳するとき、MarQ編集部でも、マーケティング用語は必ずしも統一した表記にしていない。特に、英文記事の場合は、企業が固有名詞のような形で単語を並べている場合もあれば、カタカナ表記にすると長すぎる、日本語訳はぴったりしないなど、迷うことも多い。編集部でも色々なWEB用語集や事典を参考にする、検索で使用率を調べるなどを定期的に行っている。

WEB上の参考サイトは、それぞれ運営企業の特色や方針によって、説明する語句の範囲や説明の方向性、分量なども異なっている。マーケティングテクノロジーのことか、マーケティングそのものを知りたいのか、B2BかB2Cかなど、調べる側の立場によって使いやすさが、決まってくる。実際には、いくつかのサイトを見て比べて理解するということが多いのではないだろうか。

更新が頻繁な用語集が必要か、短い説明で語句を確認したいか、マーケティングの変化の中で内容を理解したいか、またモバイル機器で見ることが多いかなど、自分の目的に合った用語解説サイトを見つけるためには、いくつかのサイトで同じ言葉を検索してみるとよいだろう。


頻度の高い「カスタマー・ジャーニー/Customer Journey」の意味を、WEBの用語集を選んで調べてみた。
“マーケティングキャンパス 用語集”(シンフォニーマーケティング株式会社運営)では、「顧客の購買プロセスを旅に例えた言葉。そのプロセスを可視化・分析することによって、マーケティング活動を最適化しようという試み。」と説明したあとで、「最近大流行の言葉なんじゃが、こっちが導線設計した通りに旅をしてくれないのがBtoBなんじゃよ。何しろ企業内でニーズが顕在化する理由の多くは外部要因なんじゃからの。まぁ考え方としてはわかるんじゃが・・・。」と一言、うなずく方も多いのではないだろうか。

“よくわかる!IT用語集 WEBマーケティング用語”(株式会社アド・プロモート運営)は、「顧客が自社の商品を購入するまでに辿るプロセスのことじゃ。どのようにしてブランドや商品と接触し、どのような心理変化を起こし、最終的に何がトリガーになって購入に至ったのかなどを可視化した考え方なのじゃ。」に、プラスアルファで「顧客(カスタマー)の旅(ジャーニー)っていう意味だね。この流れを具体的に描いたものをカスタマージャニーマップというんだよ。」とこちらも一言。

どちらのサイトも限られた字数の中でわかりやすく印象づけて説明しようとする姿勢が感じられる。字数をあまり制限せずに十分説明しようとするサイトもある。

“アール株式会社 用語集”では、「商品を購入するまでの消費者行動プロセスを旅にたとえた言葉です。どのようにして商品を知ったり、関心をもったりして、実際に購入へと至るのかを分析します。単純に商品を買ってくれた、アクセスしてもらえたなどのアクションだけにとらわれず、背後に顧客がどんな思考をし、どんな行動をとったかを可視化していく考え方です。」と、プロセスに当たる部分を具体的に説明している。なぜこの言葉が注目されているか、効果は何かなどの説明が続いている。


 

上述も含め、マーケティング全般からカテゴリを絞った内容まで、用語集サイトを紹介しておこう。

マーケティングキャンパス 用語集(シンフォニーマーケティング株式会社運営)
トップに用語検索、索引検索があり、探しやすい。説明は簡潔、その後に付け加えられる「ノヤンのつぶやき」という一言がおもしろい。関連記事情報、更新情報も参考になる。


よくわかる!IT用語集 WEBマーケティング用語(株式会社アド・プロモート運営)
トップに検索、用語説明とプラスアルファの説明、関連記事、説明画面が見やすいことも特色。インターネット・ホームページ・システム・その他ITの各用語集も同時に参考にできる。


アール株式会社 用語集
WEBマーケティング・ホームページ制作企業のサイト。用語集のトップは、IT経営、WEBマーケティング、マーケティング、テクニカルそれぞれのカテゴリーに分けられた用語をクリックして説明へ。用語数は少ないが、一つ一つの説明が分かりやすく字数も多い。


EFO|エントリーフォーム最適化サービスガイド Webマーケティング用語集(株式会社ショーケース・ティービ)
「Web担当者のための基礎用語・キーワード集」とあり、1ページに用語を集めているためスクロールすると、これだけは知っておかなければという用語が分かる。


マーケティング用語集(株式会社翔泳社)
50音とアルファベット、またはネット広告、BtoB、マーケティングツールなどカテゴリから用語を選んで簡潔な説明を見る。同じカテゴリの他の用語や、関連する記事へのリンクも使いやすい。


【マーケティング担当者向け】SNS用語集(HubSpot, Inc.のブログ記事2017年4月5日)
最近、プレスリリースやセミナーでも、使用頻度が高くなっているSNS用語を説明。用語には、さらに詳しい英語の説明サイトや関連企業サイトへのリンクがある。


マーケティングリサーチ用語集(株式会社マクロミル 英文社名:Macromill, Inc.)
50音順で、調査や分析などマーケティングリサーチ関連用語を説明。用語によって説明の長さは異なる。「データ分析・解析」ページへのリンクによって詳細な説明を読むことができる用語もある。


調査・統計用語集(株式会社日経リサーチ)
用語数は少ないが、基本的な重要用語がしっかりと説明されている。表や図、数式なども含む充実した説明がある用語も見られる。